その時その時楽しんでいるモノを、無節操に書き連ねています。
日常、ゲーム、手芸以外にも、お人形も普通に登場しております。
大きさ、メーカー、性別も様々、意志を持って話している時もありますから、苦手な方はご遠慮ください。
微温猫庭園というディーラー名で、イベントに参加しています。
写真の無断転載も禁止です。
小さいテーブルに並んで座り、尻尾をゆらゆらさせている子猫ちゃんたちは、その愛らしい容姿とは逆に難しい顔をしてみせている。
「うむむ~」
「うむむむ~」
ほんのちょっぴりお口をへの字にし、持っている色鉛筆を必死に短冊に向かわせるのだが。
「おねがいごとって・・・」
「むずかしいな・・・」
毎年のことだが、こうして七夕になると、飼い主たちは必死に準備し行事を楽しませてくれる。
それは子猫ちゃんたちにとっては幸せなことだが、この短冊に書くお願いが、毎年悩みの種なのだ。
毎日、お腹がぽんぽこりんになるまで食べられるご飯、暖かいお風呂、太陽の匂いがするふんわりお布団。
・・・そして隣には、大好きな飼い主の笑顔。
ほかには何も要らないし、欲しいとも思わない子猫ちゃんたちにとって、お願い事は難しいのだ。
「ごじょう、どうだ?」
「だめだ、にーちゃんは?」
「おれもだめだ」
二人で顔を見合わせて、やっぱり唸ってみせる。
「二人とも、それほど考え込まないで」
「簡単な事で良いんですよ」
キッチンに立ってる飼い主二人が、手を休めず助言を出す。
折角の七夕。二人に美味しいモノを、いつも以上に食べさせてあげたいのだ。
そんな二人の手元からは、次々と料理が作られ、幸せな香りが流れていく。
子猫ちゃんたちの小さいお鼻にも、その香りはしっかりと届いていて。
そっちにも気をとられ、ますますお願い事が思いつかないのだ。
「おっと」
「あぶない、あぶない」
つい、口元に垂れそうになった涎を、揃っておててで拭う。
そんな幸せな様子に、飼い主たちがついクスクス笑ってみせる。
「あ、おれ、きまった」
「うんうん、にーちゃんもだ」
ハッとして見せた二人は、慌てて短冊に向かい、一生懸命に文字を綴りだす。
日ごろのお勉強の成果か、さほど時間をかけずに、短冊にはお願い事が記された。
「でーきたv」
「かざりにいくぞv」
「うんv」
大事な短冊を手にし、みんなで飾り付けをした笹へと向かう。
折り紙を使って可愛く飾り付けられた笹は、若干重そうに枝を垂れているが、まだ頑張ってくれそうだ。
二人は手の届く枝になんとか短冊を結びつけると、いそいそとキッチンへと向かった。
なんといっても、楽しい七夕。
飼い主たちが、自分たちの好物ばかり作ってくれているのはわかっている。
「たのしみ~v」
「いーっぱいたべちゃうぞ~v」
くふくふとグーにしたおててを口元へと当てた。
「お願い事、書けました?」
「うんv」
「ちゃんとかけたv」
「それはお疲れ様でした。じゃあ、ご飯にいましょうか?」
「はーいv」
「わーいv」
待ってましたと、両手をあげる子猫ちゃんたちに、飼い主は目を細めた。
どこにでもある、家族が行事を楽しむ風景。
それが、とても大切だと、彼らはちゃんと知っているのだ。
深夜、子猫ちゃんたちが寝静まった後、飼い主たちが目にした短冊。
一生懸命書かれたお願い事に、彼らは今の生活に改めて感謝した。
「だーいすきなてんぽとはっかいとごじょーがあしたもわらってますように」
「おれのだいすきなはっかいとてんぽーとにーちゃんがにこにこできますように」
小さな子猫ちゃんたちの大きなお願いは、それだけで幸せになる。
子猫ちゃんたちが笑えるように、その笑顔を守れるように。
飼い主たちは、揃って幸せな決意を新たにしたのだった。
「うむむ~」
「うむむむ~」
ほんのちょっぴりお口をへの字にし、持っている色鉛筆を必死に短冊に向かわせるのだが。
「おねがいごとって・・・」
「むずかしいな・・・」
毎年のことだが、こうして七夕になると、飼い主たちは必死に準備し行事を楽しませてくれる。
それは子猫ちゃんたちにとっては幸せなことだが、この短冊に書くお願いが、毎年悩みの種なのだ。
毎日、お腹がぽんぽこりんになるまで食べられるご飯、暖かいお風呂、太陽の匂いがするふんわりお布団。
・・・そして隣には、大好きな飼い主の笑顔。
ほかには何も要らないし、欲しいとも思わない子猫ちゃんたちにとって、お願い事は難しいのだ。
「ごじょう、どうだ?」
「だめだ、にーちゃんは?」
「おれもだめだ」
二人で顔を見合わせて、やっぱり唸ってみせる。
「二人とも、それほど考え込まないで」
「簡単な事で良いんですよ」
キッチンに立ってる飼い主二人が、手を休めず助言を出す。
折角の七夕。二人に美味しいモノを、いつも以上に食べさせてあげたいのだ。
そんな二人の手元からは、次々と料理が作られ、幸せな香りが流れていく。
子猫ちゃんたちの小さいお鼻にも、その香りはしっかりと届いていて。
そっちにも気をとられ、ますますお願い事が思いつかないのだ。
「おっと」
「あぶない、あぶない」
つい、口元に垂れそうになった涎を、揃っておててで拭う。
そんな幸せな様子に、飼い主たちがついクスクス笑ってみせる。
「あ、おれ、きまった」
「うんうん、にーちゃんもだ」
ハッとして見せた二人は、慌てて短冊に向かい、一生懸命に文字を綴りだす。
日ごろのお勉強の成果か、さほど時間をかけずに、短冊にはお願い事が記された。
「でーきたv」
「かざりにいくぞv」
「うんv」
大事な短冊を手にし、みんなで飾り付けをした笹へと向かう。
折り紙を使って可愛く飾り付けられた笹は、若干重そうに枝を垂れているが、まだ頑張ってくれそうだ。
二人は手の届く枝になんとか短冊を結びつけると、いそいそとキッチンへと向かった。
なんといっても、楽しい七夕。
飼い主たちが、自分たちの好物ばかり作ってくれているのはわかっている。
「たのしみ~v」
「いーっぱいたべちゃうぞ~v」
くふくふとグーにしたおててを口元へと当てた。
「お願い事、書けました?」
「うんv」
「ちゃんとかけたv」
「それはお疲れ様でした。じゃあ、ご飯にいましょうか?」
「はーいv」
「わーいv」
待ってましたと、両手をあげる子猫ちゃんたちに、飼い主は目を細めた。
どこにでもある、家族が行事を楽しむ風景。
それが、とても大切だと、彼らはちゃんと知っているのだ。
深夜、子猫ちゃんたちが寝静まった後、飼い主たちが目にした短冊。
一生懸命書かれたお願い事に、彼らは今の生活に改めて感謝した。
「だーいすきなてんぽとはっかいとごじょーがあしたもわらってますように」
「おれのだいすきなはっかいとてんぽーとにーちゃんがにこにこできますように」
小さな子猫ちゃんたちの大きなお願いは、それだけで幸せになる。
子猫ちゃんたちが笑えるように、その笑顔を守れるように。
飼い主たちは、揃って幸せな決意を新たにしたのだった。
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