その時その時楽しんでいるモノを、無節操に書き連ねています。
日常、ゲーム、手芸以外にも、お人形も普通に登場しております。
大きさ、メーカー、性別も様々、意志を持って話している時もありますから、苦手な方はご遠慮ください。
微温猫庭園というディーラー名で、イベントに参加しています。
写真の無断転載も禁止です。
いつものようにお昼寝を堪能していた八戒は、一人起きだし、ソッとキッチンへと向かった。
お昼ご飯を皆で食べて、軽く遊んでのお昼寝。
その後、子猫ちゃんとその飼い主(天蓬)がおやつを欲しがるのは目に見えている。
そうなる前に、彼らが起きる時間に合わせておやつを用意しておいてあげようという、八戒の優しい気遣いだ。
子猫ちゃん達が大好きな八戒特製のスコーンと、特製のジャムと生クリームを準備し、飲み物も紅茶やレモネードを揃えたり。
楽しい時間の為に、八戒がひたすら手を動かしていると、小さい影がチョコリと現れた。
「あれ、捲簾。起きちゃいましたか?」
「うん、あのな、おれな、はっかいになそうだんあるんだ」
「相談・・・ですか?」
大抵の事は、飼い主である天蓬に相談するであろう捲簾が、コッソリと起きだして秘密のように八戒に相談に来る。
ソレは、天蓬の事で相談がある。と言っているワケで。
八戒は手を休め僅かに目を細めると、抱き上げた捲簾を専用の椅子に座らせ、自らも正面に腰を下ろす。
「僕で良ければ幾らでも聞きますからね?どうしました?」
「・・・あのな・・・。おれな・・・」
「はい?」
「くろいのもかっこういいけど、ぴんくのもかわいいとおもうんだ・・・」
「何がです?」
「てんぽのちんちん」
「ちんちん!?」
思わず出てしまった声を遮るように、八戒は慌てて手を口に当てた。
いくら冷静が売りの八戒でも、いきなりちんちん言われたら、そりゃ大声も出るってもんだ。
「うん、おれな、てんぽのちんちんはぴんくがいいなぁっておもうんだ」
「な、なんでです?」
「だって、そのほうがかわいくね?」
まん丸おめめをキョトンとさせて、軽く首を傾げている姿は愛らしいのだが。
なんせ言ってる事はちんちんの色の相談だ。
このギャップに、八戒はなかなか冷静さが取り戻せない。
「そ、そこに可愛いとか可愛くないとか、大事なんですか?」
「だいじだ。とってもとってもだいじだ」
キリッと口許を引き締め、ウンウン頷く捲簾に、どうしてかこれ以上その理由を突っ込めない。
「でもな、てんぽのちんちんはもうぴんくにならねぇんだって。・・・はぁ・・・だったらどうしたらかわいくなるかなぁ・・・」
ガッカリというか、憂いを見せる姿は、妙に大人びて見えるのだが、なんせちんちんだ。成長を喜んでいる場合じゃない。
今まで、ソコに可愛さを求めた事も、可愛らしくしたいと思った事もない八戒は、本当にこの場をどうして良いか悩んだ。
そんな飼い主を助けるように、悟浄がヒョッコリと顔を出す。
「あのな、おれな、いいかんがえある!」
「ほんとかっ!?」
「ほんとだっ!ちーっとまってて!」
律儀に片手を出して『待ってて』ポーズを見せた後、悟浄はトテトテと走り、自分のお宝ボックスへと手を伸ばした。
ソコから取りだしたモノを片手に握りしめ、悟浄は戻ってきた。
「はいっ、これにーちゃんにやるっ!」
捲簾に差し出された手に握りしめられていたのは、何の変哲もないリボンだ。
「これな、このあいだもらったくっきーのはこにむすんであったんだ。おれな、かわいかったからとっておいたんだ」
「うんうん」
「これ、ちんちんにむすんだらかわいくなるとおもうんだ!」
「なるほどっ!ごじょうはかしこいなっ!!」
なるほどって納得しちゃったよ!声を挟む事も出来ず、成り行きを見守っていた八戒は、静かに目を見開いた。
つーか、ソレしか出来なかった。あまりの展開の早さに。
「おれ、このあいだちょうちょむすびができるようになったから、かわいくむすべるな、うん」
「にーちゃん、がんばれ!」
「がんばるぞ~!」
頑張っちゃうんだっ!?やっぱり驚きながらも八戒は口を挟めない。
もうどう訂正すれば良いか分からないからだ。
そんな八戒の焦りを、子猫ちゃん達は当然知らない。
「うまくむすべたらおしゃしんとってみせてやるな!」
「たのしみ~v」
ワクワクと期待に頬を染める子猫ちゃん達の計画を、今一番聞いていなくちゃいけない人物は今だオネム中。
八戒は、どうするべきかしばし悩む。
明日か明後日ぐらいに、「八戒酷いです~!」と涙目で訴えられるのもわかっているのだけれど。
こんな事言い出すのは、今のウチぐらいなのだ、きっと。
だったら。
「まぁ、いっか?」
「ん?」
「いえいえこっちの話ですよ。さっ、テン兄さんを起こして、おやつにしましょうか?」
「はーい!」
「はーいv」
元気よくお返事する子猫ちゃん達に微笑み、八戒はおやつの準備を再開したのだった。
お昼ご飯を皆で食べて、軽く遊んでのお昼寝。
その後、子猫ちゃんとその飼い主(天蓬)がおやつを欲しがるのは目に見えている。
そうなる前に、彼らが起きる時間に合わせておやつを用意しておいてあげようという、八戒の優しい気遣いだ。
子猫ちゃん達が大好きな八戒特製のスコーンと、特製のジャムと生クリームを準備し、飲み物も紅茶やレモネードを揃えたり。
楽しい時間の為に、八戒がひたすら手を動かしていると、小さい影がチョコリと現れた。
「あれ、捲簾。起きちゃいましたか?」
「うん、あのな、おれな、はっかいになそうだんあるんだ」
「相談・・・ですか?」
大抵の事は、飼い主である天蓬に相談するであろう捲簾が、コッソリと起きだして秘密のように八戒に相談に来る。
ソレは、天蓬の事で相談がある。と言っているワケで。
八戒は手を休め僅かに目を細めると、抱き上げた捲簾を専用の椅子に座らせ、自らも正面に腰を下ろす。
「僕で良ければ幾らでも聞きますからね?どうしました?」
「・・・あのな・・・。おれな・・・」
「はい?」
「くろいのもかっこういいけど、ぴんくのもかわいいとおもうんだ・・・」
「何がです?」
「てんぽのちんちん」
「ちんちん!?」
思わず出てしまった声を遮るように、八戒は慌てて手を口に当てた。
いくら冷静が売りの八戒でも、いきなりちんちん言われたら、そりゃ大声も出るってもんだ。
「うん、おれな、てんぽのちんちんはぴんくがいいなぁっておもうんだ」
「な、なんでです?」
「だって、そのほうがかわいくね?」
まん丸おめめをキョトンとさせて、軽く首を傾げている姿は愛らしいのだが。
なんせ言ってる事はちんちんの色の相談だ。
このギャップに、八戒はなかなか冷静さが取り戻せない。
「そ、そこに可愛いとか可愛くないとか、大事なんですか?」
「だいじだ。とってもとってもだいじだ」
キリッと口許を引き締め、ウンウン頷く捲簾に、どうしてかこれ以上その理由を突っ込めない。
「でもな、てんぽのちんちんはもうぴんくにならねぇんだって。・・・はぁ・・・だったらどうしたらかわいくなるかなぁ・・・」
ガッカリというか、憂いを見せる姿は、妙に大人びて見えるのだが、なんせちんちんだ。成長を喜んでいる場合じゃない。
今まで、ソコに可愛さを求めた事も、可愛らしくしたいと思った事もない八戒は、本当にこの場をどうして良いか悩んだ。
そんな飼い主を助けるように、悟浄がヒョッコリと顔を出す。
「あのな、おれな、いいかんがえある!」
「ほんとかっ!?」
「ほんとだっ!ちーっとまってて!」
律儀に片手を出して『待ってて』ポーズを見せた後、悟浄はトテトテと走り、自分のお宝ボックスへと手を伸ばした。
ソコから取りだしたモノを片手に握りしめ、悟浄は戻ってきた。
「はいっ、これにーちゃんにやるっ!」
捲簾に差し出された手に握りしめられていたのは、何の変哲もないリボンだ。
「これな、このあいだもらったくっきーのはこにむすんであったんだ。おれな、かわいかったからとっておいたんだ」
「うんうん」
「これ、ちんちんにむすんだらかわいくなるとおもうんだ!」
「なるほどっ!ごじょうはかしこいなっ!!」
なるほどって納得しちゃったよ!声を挟む事も出来ず、成り行きを見守っていた八戒は、静かに目を見開いた。
つーか、ソレしか出来なかった。あまりの展開の早さに。
「おれ、このあいだちょうちょむすびができるようになったから、かわいくむすべるな、うん」
「にーちゃん、がんばれ!」
「がんばるぞ~!」
頑張っちゃうんだっ!?やっぱり驚きながらも八戒は口を挟めない。
もうどう訂正すれば良いか分からないからだ。
そんな八戒の焦りを、子猫ちゃん達は当然知らない。
「うまくむすべたらおしゃしんとってみせてやるな!」
「たのしみ~v」
ワクワクと期待に頬を染める子猫ちゃん達の計画を、今一番聞いていなくちゃいけない人物は今だオネム中。
八戒は、どうするべきかしばし悩む。
明日か明後日ぐらいに、「八戒酷いです~!」と涙目で訴えられるのもわかっているのだけれど。
こんな事言い出すのは、今のウチぐらいなのだ、きっと。
だったら。
「まぁ、いっか?」
「ん?」
「いえいえこっちの話ですよ。さっ、テン兄さんを起こして、おやつにしましょうか?」
「はーい!」
「はーいv」
元気よくお返事する子猫ちゃん達に微笑み、八戒はおやつの準備を再開したのだった。
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