いやはや美味しかった。

　いきなり思い立って、ホットケーキを焼きました。
　ホットケーキミックスは一応あったし、牛乳も卵もあるから、なんなく準備は整いまして。
　あとは、全部混ぜて焼くだけです。
　……ホットケーキ焼くなんて、子供の頃以来だけど大丈夫かしら……。
　子供の頃、ホットケーキが焼ける玩具があって、ソレで焼いて遊んでた記憶が……。
　その後は喫茶店やファミレスで食べてるから、焼く事なんてなかったし……。
　かなりドキドキしながらフライパンで一枚ずつ焼いてみました。
　その結果。



　想像以上の仕上がり。大成功！
　本当に吃驚した！今のホットケーキミックスって良く出来てる！



　厚みも充分です！
　２センチ近く膨れました！
　一度しかひっくり返さないんですが、裏を焼く時に蓋をして蒸し焼きにしたのが良かったんだと思います。
　美味しかった～！

　やっと休みになったので、夜にお出かけしてみました。
　一人でフラフラ見ていたら、商品の陳列棚の横から、２～３才ぐらいの女の子が飛び出してきまして。
　ぶつからないように足を止めて片側に避けたら、その子も同じ方向に避けてしまいました。
　ありゃ。なんてハクが思ったその時。
　その小さい女の子は、顔を上げてハクをしっかりと見て、「ごめんなちゃい！」と言ったのです。
　ハクさん、ほんっっっっと吃驚しました。
　こんな小さい女の子が、これほどキチンと言ってくれるなんて思わないじゃないですか。
　まして、この子が悪いわけでは決してないのに。
　ぶつかったらぶつかりっぱなしで、そういうマナーすら関係ないなんて大人が目に付くのに、この子は大人がそうそうやらない事を大人相手にやってくれたのです。
　当然こちらも、思わず笑顔で「こっちこそごめんなさい」と一言告げて、その場を去りました。
　楽しくて笑う。嬉しくて笑う。有り難い事に、ハクの日常生活に「笑う事」は散りばめられているけれど。
　優しい気持ちになって笑える。というのは、そうある事じゃないと思いました。
　この小さい女の子がくれた優しい気持ちを、出来るだけ大事に抱えたいなと思った一瞬でした。